Pythonを学びデータサイエンチストになりたい

データサイエンティストになりたい、と夢想しながら読書記録を書くブログです。

統計知識の活用法が分からない人は「会社を強くするビッグデータ活用入門」を読むと良い

タイトルのとおりなのだが、最近「会社を強くするビッグデータ活用入門」を読んだ。

 

これが自分にとって非常に役立つ内容だった。特に「統計の知識を持っているが、どう使っていいか分からない」「統計知識の使い方が分からない」と感じている人向けの内容だと思う。さらに今、企業で働いているならばなおさらである。

 

 

ビッグデータがあるから分析するのではなく、利益になるために分析すべき場所があるから、ビッグデータを使う

 

まさにこれである。だからこそ、事業価値向上があれば、簡単だろうが複雑だろうが、分析をすべき、ということになる。

 

では事業価値を向上させるものは何か、というと。これは単純に利益をあげるものということになる。自分の会社や、診断対象の会社がの儲けるキードライバはどこか判断し、そこを強化するためにビッグデータを使う、という考えが正しいということになる。

 

・まずは身近なところからデータを使って分析をはじめ、PDCAサイクルを何度も回す

 

事業構造を把握するには、以下の6ステップがある。

1 データ収集

2 データ格納・確認・前処理

3 分析・方針・検討

4 データ加工

5 データ分析

6 レポート

 

このうち、3-4-5を繰り返し回すということが重要となる。最初のうちは思ったとおりの結果もでないであろうし、ミスも予想される。このため何度もPDCAをまわし、そのたび仮説をたてなおし、確かめることが重要である。

 

ちなみにこの本では、データを分析する”データサイエンティスト”に加え、仮説をたて、それを検証する”データアーティスト”、結果をせんりゃくへ適応する”ストラテジスト”の3つの側面が重要と書いてあった。ごもっともである。

 

また分析の方法には、王道の考え方として、以下のものが紹介されていた。

・誰が:顧客軸でまとめる

・何を:商品/サービス軸でまとめる

・どこから:営業マン軸でまとめる、流通店/卸軸でまとめる/チャネルでまとめる

・いつ:時間/曜日軸でまとめる

・なぜ:キャンペーン軸でまとめる

 

あと営業に関しては、予実管理だけでなく、パイプライン管理というのも有効ではないか、という感じがした。

 

このように、統計知識はあるけれど、どう使ったらいいのかわからない、という人にはお勧めの本である。

 

 

trq.hatenablog.com