Pythonを学びデータサイエンチストになりたい

データサイエンティストになりたい、と夢想しながら読書記録を書くブログです。

ファシリテーション技法/プロジェクトマネジメント実践講座/ダメな統計学

【読んだ本・論文】

A ファシリテーション技法 by 堀公俊

B 担当になったら知っておきたい「プロジェクトマネジメント実践講座」by 伊藤大輔

C ダメな統計学「悲惨なほど完全なる手引書」byアレックスラインハート

 

考えたこと

実践ファシリテーション技法-組織のパワーを引き出す30の智恵

実践ファシリテーション技法-組織のパワーを引き出す30の智恵

 

  ファシリテーションとは、先頭ではなく、側面から舵取りし、「人と人をつなぐ」ことで、人や組織が持つ潜在能力を引き出すことと説く。また現代は顧客とベンダーの役割の壁を取り払い、対等なパートナー同士として、問題の本質的なソリューションを一緒に考えていく取り組みと言う。これまでコンサルタントは提案型が主流であったが、顧客との対話の中で一緒に問題の本質を探しだし、共に解決策を考えていく協働型に比重が移りつつある。複数の専門家が集まり、各々が持つ高度な知識と経験を組み合わせて問題解決を進めていく。

 この考えはプロジェクトマネジメントの実践について概要を述べた上記の本に対し、補足的な考えを付加するものである。

  無論、プロジェクトマネジメントで必要であるコミュニケーションマネジメントやステークホルダー分析等の中に含まれることなのであろうが、ファシリテーションという概念をもっとプロジェクトマネジメントに組み込んでも良いと思う。顧客や関係者に対しては、まずは「協働することができないか?」と考えた上で接することが重要なのかもしれない。

 

ダメな統計学: 悲惨なほど完全なる手引書

ダメな統計学: 悲惨なほど完全なる手引書

 

 最後に紹介するこの本は、科学者の多くは統計学の能力を十分に身につけてしておらず、理解が不足したまま使っていると述べる。それ故、「データが吐くまで拷問する」という姿勢の元、発せられる数字が時に誤解や嘘を招くと言う。リテラシーをつける上で、「与えられたものを疑え」という姿勢を身につけることは正しい。しかしまずは学者等がどのような姿勢で分析を行い、その結果としてデータが生み出されるかを理解した上で、信憑性を疑うという姿勢を身につけることが大事なのだろう。 

 

 できることならば、学者が考える過程で見つけた選択肢を見せて欲しいものである。組織が異なる人々の対話では、「こうすうるのが当たり前だ」「これが常識だ」という思い込みをはずし、「考えられる限りの選択肢の中から自分たちで選んだ」という実感を持ってもらうことだという。だからこそ、当事者同志の話合いが重要なのである。