3冊並行読書のブログ

3冊並行読書の記録をするブログです。

会議で意見が言えるようになるコツ

私は会議で意見を言うのが苦手な人間です。

このため議論が強くなる系の本をいくつか読んで改善しようと試みましたが、どうも良い本が見つからず。ディベートだの、なーんか言ってることはわかるけど、現実で応用は難しい…というのが多いんですよね。

それでも同じように議論で意見を発するのが苦手な人もいるかと思いますので、最近考えているコツを、いかに列挙します。

 

1 議論の内容以外で発言をする

(1)記録係を買って出る

記録係は積極的に買って出ましょう。議事録係でも、ホワイトボードの書記でも。

私は意見を言うのは苦手ですが、記録はまあ得意なのでよくやっていますが、以下のようなメリットがあります。

【メリット1】役割があるので、意見を言わなくても許される。
【メリット2】議論の内容をさかのぼって確認できる。

これによって、発言を生むことができます。例として「先ほど曖昧になった、〇〇は結局〇〇ということですか」といった確認での発言など。

【メリット3】会議のマネジメント側での発言がしやすい

記録係は常にノートとかパソコンを見て、議事録の完成形を意識すべきです。そのうえで、「議論が脱線してきてますので、先に〇〇を決めませんか」といった発言ができます。

 

(2)事前に配布資料を読んで準備をする、微妙に皆が知らない知識を持つ

記録係にならず、いち出席者として会議に出るならば、事前の準備は必須です。特に事前に配られる資料のボリュームが大きいならば、確実にそれを読み、資料を読み込んでいない人の発言に対して、「資料では●●と書いてますよね」と反論することができます。

創造的なアイデアを発言できないならば、それを自覚し、「皆が共通して持つべき情報」の観点から、是正にかかるのも一つの手です。

 

(3)会議に関連する事項で、微妙に皆が知らない参考知識を発言する

以下のサイトで、紳助さんの話術について解説されていましたが、要はこういうことです。自分の雑学をひけらかして、誰も口をはさむことができないようにすることです。

www.sakagami3.com

つまり「マーケティングの戦略」について話しているときに、「マーケティングといえばA社では最近こういう企画が・・・」といった感じに意見を発するわけです。

普段から新書を読むなり、新聞を読んでいると、こういった発言ができるようになります。ですが、こういった発言は、「単に意見を発することを目的としたもの」であり、「会議そのものの生産性を高めるとは限らない」ということを、覚えておくとよいと思います。実際、この程度の発言しかしておらず、「え、結局その発言何か意味あった?」というようなパターンもよくあります。ただ、なんかこいつできるやつっぽいな、と思わせるには効果てきめんです。

 

2 議論の内容について発言をする

(1)他者の発言に対して賛同し、根拠の類似事例を補足する

おそらく意見を言うのが苦手な人の考えとして、「相手の意見に特段の反論はないから…」というのがあるのではないかと思います。その場合、「Aさんの意見ですが、●●という場合でも有効だと思いますので、よいのではないでしょうか」と根拠をプラスして発言すると、一応何か言ったことになりますし、発言もしやすいです。あまり価値はないですが。

(2)他者の主張に対して、根拠の事例を追加、修正する

まず他者の発言の中で、何かしらの主張を含む意見(どうせ長い)を見つけ、一言で言い換えます。「AはBすべきだ」と。次にこの意見に対して、根拠が何かを考えるわけです。「Cだから」「Dだから」と。いい大人は、大体自分の意見を言うときに何かしら根拠をいっています。「AはBすべきだ」と言い換えることのできないものは、参考情報とかクソみたいなものなので、無視しましょう。

そして。ここでそのロジックをよ~く考えるわけです。本当に「Cだから、Bすべき」ということになるかなあ?と。これは実際に文字に落として、図に書いてみるといいかもしれません。頭の中であれこれ考えていても、わからないことも多いですし、まず文字に落として客観視することで、出てくる意見もあります(これも記録係を進める理由の1つ)。ちなみに文字に落とすことを勧めているのは以下の本。

 

頭がよくなる思考術

頭がよくなる思考術

 

ロジックを考える際には、いろいろな視点で考えましょう。 まず、「あげられた根拠がロジックとして正しいか」「正しくない事例はないか」「現時点では正しくても、将来はどうか」「ほかの補足すべき根拠はないか」「仮にその主張を受け入れた場合、どのような効果がでると考えられるか」。などなど。

 

んで。その補足すべき修正すべきロジックだとか、効果がどうなるかとかの意見についての考察は、平素のインプットにかかってくる。平素から関連するテーマ(しなくてもいいけど)を、どれだけ調べてインプットしてストックしてるか。結局はこれによる。

 

以上、会議における発言のコツについて述べました。自分としては、会議での発言は、ディベートとかそういった本では「意見に対するロジック修正」ばかりが着目されます。しかしながら実際は、①単なる参考知識としての発言や、②会議をマネジメントする上での発言、もあるので、そちらで発言の機会をとらえるのも一つの手ではないかなーと思います。②についてはゴミ扱いされることも多いですが、②はそれなりに価値があります。

会議でスマートに見せる100の方法

会議でスマートに見せる100の方法

 

 

フランス語試験TCFとTEF両方を受けての比較

普段は読書を記録するブログですが、フランス語試験の比較について書いてみます。

 

1.TCFとTEFの比較

主催団体等もありますが、受験者にとって重要そうな相違点は以下のとおりです。

 

TCF

TEF

解答方式

4択

4択

(リスニングの一部は2択)

問題数

76問(699点満点)

読解:29問

聴解:29問

語彙・文法:18問

150問(900点満点)

読解:50問

聴解:60問

語彙・文法:40問

時間

全体で1時間25分

全体で2時間10分

受験料

12,000円

15,000円

採点

傾斜あり

1問正解すると1点とあるが、不明

受験頻度

年に5回前後(東京)

年に2~3回

申込手続・

〆切

試験センターへ直接出願

試験日の1カ月前あたり

(インターネット受験なら10日前)

銀行振込、郵送による申請

試験日の1カ月半前あたり

試験地

全国(札幌・仙台・東京・横浜・名古屋・京都・大阪・福岡)

東京・大阪・京都ではインターネット受験可能

東京のみ

 

個人的な所感でTCFとTEFの違いを述べると、受けやすいのはTCF、問題の量と種類が豊富なのがTEF、といったところでしょうか。どちらも選択問題ですが、TEFの方がややバラエティに富んでいる印象です。TEFには、文章の並び替えや聞き取りの正誤等があります。

 

2 どちらを受けるべきか

TEFは、カナダへの移民申請や、外務省JPOへの申請時など、指定されている場合があります。まずは目的を確認して、必要ならばTEFを受けましょう。ただし外務省JPOについては、2018年度の募集要項では「TEF, DELF等」と記述されているので、TCFが不可かどうかは要確認です。

単にフランス語の実力を測りたいならば、受けやすいTCFを受ければよいと思います。DELFに比べると、TCFとTEFは問題の傾向も似ています。インターネット受験も始まりましたし。最初はTCFをお勧めします。

他方、ヒアリングが苦手で、読解と文法が得意な人は、TEFを受けると良い…かもしれません。というのも、TEFはTCFよりもヒアリング問題の解答がしやすい。TEFでは10問ほど2択問題があります。またTCFよりも解答を絞りやすい問題が多いと思います

※例:留守録メッセージを聞いて、その特徴を4択(amical, familial, professionnel, publicitaire)から答える問題。amical・familialのどちらかか、professionnel・publicitaireのどちらかに絞りやすい。

 

実際、私もTCFではヒアリングの点数が伸びませんでしたが、TEFでは多少解答を類推することができ、そこそこ良い点数を取ることができました。

他方、読解については、TEFの方が難しい印象でした。文法・語彙はTEFの方がやや易しい印象です。TCFは諺とか知らない単語とか、手も足もでないものが何問かありました。

 

3 それぞれの対策法

まずはオンラインでサンプル問題が公開されていますので、それをやってみてください。

(1)オンライン

TCF

TCFはオンラインで公開されているものが多いので、こちらも一度試してみると良いでしょう。

http://www.ciep.fr/tcf-tout-public

http://apprendre.tv5monde.com/fr/apprendre-francais/accueil-tcf?tcf_lot_id=27

 

TEF

以下のサイトで問題が公開されています(pdf)。またTEF問題のアプリもあり、一部無料で解くことができ、課金によって試せる問題数が増えます。

https://www.centredelanguefrancaise.paris/outils-preparation-tef/

 

 

(2)書籍

オンラインだけでは心もとなかったので、私は参考書もかって準備しました。

TCF

私がやったのは以下の2冊です。2)の方がやや易しいですが、1)の方が本番のレベルに近いような気がしました。

1)Connaissance Francais

Connaissance Francais

Connaissance Francais

 

 

2)abc TCF - Conforme epreuve 2014

 

TEF

TEFはこれ一冊しか日本では販売されていないようです。日仏文化協会に注文することも可能。

TEF - 250 activités. Livre de l'élève: Test d'évaluation du français

TEF - 250 activités. Livre de l'élève: Test d'évaluation du français

 

 

4択なのである程度点数は出るのですが、伸び悩む試験です。毎日何かしらの形でフランス語に触れて、習慣として準備することが胆かと思います。

 

ファシリテーション技法/プロジェクトマネジメント実践講座/ダメな統計学

【読んだ本・論文】

A ファシリテーション技法 by 堀公俊

B 担当になったら知っておきたい「プロジェクトマネジメント実践講座」by 伊藤大輔

C ダメな統計学「悲惨なほど完全なる手引書」byアレックスラインハート

 

考えたこと

実践ファシリテーション技法-組織のパワーを引き出す30の智恵

実践ファシリテーション技法-組織のパワーを引き出す30の智恵

 

  ファシリテーションとは、先頭ではなく、側面から舵取りし、「人と人をつなぐ」ことで、人や組織が持つ潜在能力を引き出すことと説く。また現代は顧客とベンダーの役割の壁を取り払い、対等なパートナー同士として、問題の本質的なソリューションを一緒に考えていく取り組みと言う。これまでコンサルタントは提案型が主流であったが、顧客との対話の中で一緒に問題の本質を探しだし、共に解決策を考えていく協働型に比重が移りつつある。複数の専門家が集まり、各々が持つ高度な知識と経験を組み合わせて問題解決を進めていく。

 この考えはプロジェクトマネジメントの実践について概要を述べた上記の本に対し、補足的な考えを付加するものである。

  無論、プロジェクトマネジメントで必要であるコミュニケーションマネジメントやステークホルダー分析等の中に含まれることなのであろうが、ファシリテーションという概念をもっとプロジェクトマネジメントに組み込んでも良いと思う。顧客や関係者に対しては、まずは「協働することができないか?」と考えた上で接することが重要なのかもしれない。

 

ダメな統計学: 悲惨なほど完全なる手引書

ダメな統計学: 悲惨なほど完全なる手引書

 

 最後に紹介するこの本は、科学者の多くは統計学の能力を十分に身につけてしておらず、理解が不足したまま使っていると述べる。それ故、「データが吐くまで拷問する」という姿勢の元、発せられる数字が時に誤解や嘘を招くと言う。リテラシーをつける上で、「与えられたものを疑え」という姿勢を身につけることは正しい。しかしまずは学者等がどのような姿勢で分析を行い、その結果としてデータが生み出されるかを理解した上で、信憑性を疑うという姿勢を身につけることが大事なのだろう。 

 

 できることならば、学者が考える過程で見つけた選択肢を見せて欲しいものである。組織が異なる人々の対話では、「こうすうるのが当たり前だ」「これが常識だ」という思い込みをはずし、「考えられる限りの選択肢の中から自分たちで選んだ」という実感を持ってもらうことだという。だからこそ、当事者同志の話合いが重要なのである。

純粋性をそなえる知識を組み合わせたビジュアル化、それこそが行動の喚起を呼ぶ。

【目次】

 

【読んだ本・論文】

A ビジュアル・ミーティング by デビット・シベット

B 100年の難問はなぜ解けたのかー天才数学者の光と影 by春日真人

C ようこそ「多変量解析」クラブへ 何をどう計算するのか by 小野田博一

 

考えたこと

1.フレームでの整理は理解の深化、遊び心をつかったビジュアル化が行動の喚起

ビジュアル・ミーティング  予想外のアイデアと成果を生む「チーム会議」術

ビジュアル・ミーティング 予想外のアイデアと成果を生む「チーム会議」術

 

 この本は、情報の整理だけでなく、メタファー(何かに例える)が行動の喚起には必要と説く。ファシリテーターとして、グラフィック・ファシリテーターのススメについて書いてある。チーム会議向けの本だが、思考にも役立つものと思われる。

 ビジュアル化には以下の7つのモデルがある。個人的には(6)を訓練したい。

(1)ポスター(注目を集める)

(2)リスト(列挙する)

(3)グリッド(分類する)

(4)クラスター(構造をさがす)

(5)ダイアグラム(理解を深める)

(6)ドローイング(自分ごとへ結びつける)

(7)マンダラ(実行に移す)

 

また、以下のサイトでフレームワークの例を購入が可能とのこと。適宜活用する。

The Grove | The Leaders of Visual Planning, Team Performance, and Graphic Facilitation for over 30 Years.

 

2.不要な情報をそぎ落とし、純粋さを備えた構造こその価値

100年の難問はなぜ解けたのか―天才数学者の光と影 (新潮文庫)

100年の難問はなぜ解けたのか―天才数学者の光と影 (新潮文庫)

 

 超難問、ポワンカレ予想を解いた数学者を取材した話。ペレリマン博士の天才っぷりとその俗世を厭う姿勢がすがすがしい。 

彼は必要でないものを徹底的にそぎ落とし、自分を社会から遮断させて問題だけに集中しました。その純粋性が孤独を可能にし、同時にフィールズ賞を辞退させたのです。純粋性は大切です。何故なら数学、科学、芸術、なんにおいても堕落が生じれば消滅の途を辿ってしまうからです。数学は何よりも純粋性に依存する学問です。自己の内面が崩れては数学は出来ません。 

 なんというか、美しいものは純粋性を保ち、シンプルで、濁りがないのだろう。先の1.では雑多なものを組みあわせてビジュアル化し、何かに例えることを行動の喚起として重視した。が、ビジュアル化においては情報を「足す」のではなく、「引く」こと、または「絞る」ことで美しく、行動も喚起しやすいのだろう。

 といってもペレリマン博士はこの難問を解くのに、数学のみならず物理学といった分野での専門性を深化させ、それらを応用的に結びつけることで、解へと辿り着いたという。集まった情報を適当に組み合わせるのではなく、目標を定め、それに向かって不要なものをそぎ落とし、純粋な知識のみで構成する。それを心がけたい。

 

3.新たに学ぶ時は、関連本を30冊は読む。

 この本は多変量解析について、高校生の会話形式で説明する本である。本そのものは多変量解析という統計学の知識を、数学的な側面から解説してくれている。なかなか分かりやすかったのだが、以下の文章が印象的だった。

…何かを新たに学ぶ時の王道。わからない事柄にはこだわらず、容易に理解できることだけをどんどん多量に理解していくのが、学ぶ方法としてもっとも効率がよいのです。はじめはわからなかったことも、理解量が増えたあとでは自然にわかるようになっていることは多いですよ。

 ついつい多読をし、様々な知識を得て、それを組み合わせることで記憶の定着や創造性を求めようとしているこのブログ。何よりも純粋性をもって、じっくりと一つのトピックを掘り下げて理解していくことの重要性を説かれたようで、頭が下がる。

 とはいえ何事も同様に勉強することは難しいので、テーマをしぼることが重要であろう。横に広く調べるものと、深く深く掘り下げていくトピックの設定。3冊の本を選ぶ際に、そのバランスを大事にする。

 よって来週以降は、「ビジネス能力」と「統計・数学」を2本の柱として、「それ以外の簡単な何か」を加えて思考を深めていくこととしたい。

思考はフレームで外物化し、そして説明で内物化する(ファシリテーション・ベーシック)

【目次】

 

【読んだ本・論文】

A ファシリテーション・ベーシック by 堀公俊

B 原因を探る統計学 by 豊田秀樹・前田忠彦・柳井晴天

C Fukaya, T. (2013). Explanation generation, not explanation expectancy, improves metacomprehension accuracy. Metacognition and Learning, 8, 1-18.

 

考えたこと

1 読書や会議をする前はコンテンツだけでなく、プロセス(どう読み進め、考えるか)を重視する

 Aの「ファシリテーション・ベーシックス」によると、議論においては意見、アイデア、知識といったコンテンツだけでなく、「どんなやり方で議論すればいいのか?」「誰に話を振れば良いのか?」といった進め方(プロセス )も同様に重要である。コンテンツに集中すると、プロセスがおろそかになる。

 これは読書にも活用されるべきことであり、読み始める前に3冊の本を見て、どれだけの期間で、何を学び、どのように読み進めて、何を考えるか最初に考察するようにする。どのような内容か?だけでなく、どのように読み進めるか?を作戦だてる。

※読み進め方の例

(1)3冊から気になった文章だけピックアップして、後に統合させる。

(2)各本の要約だけ読み、その時点で仮説をたてて、3冊読み進める。等。

 

 また私にとっての読書の目的は、思考の結果、自分の活動に活かせる教訓を抽出すること。そのため、読書の途中に浮かんでくる主張や議論はなるべく紙に落とし、ひとつひとつの意見(とくに個別の事例)に対して、一段上の視点で解釈・統合し、「要はこういうことですね」とくくる(共通項の認識)。 

 

原因をさぐる統計学―共分散構造分析入門 (ブルーバックス)

原因をさぐる統計学―共分散構造分析入門 (ブルーバックス)

 

  ここでBの「原因を探る統計学」を読むと、それぞれに相関がある際には、①2つの要素の間に因果関係があるか、②2つの要素の背後に共通原因があるか、しっかり見極めることが重要という。よく言われるが、「環境汚染の度合」と「若年人口の増加」に相関があっても、相互に因果関係があるのではなく、背後に「都市化」という共通原因があるというやつだ。安直に行う一段上での解釈・統合は、事実から目をそらすことになると認識する。

 

2 思考はペンを持ってフレームに落とし込み(外視化)、最後に自分の言葉で説明する(内視化)

trq.hatenablog.com

 先の記事にも書いたが、まずは自分の思考を疑う。自分の考えは、いいかげんだと自覚する。このため、自分が思考する際や、会議においては、「要はこういうことを言いたいのですよね?」「これはつまり解決策ということですか?」と常に確認する癖をつけるように。このため、議事録係を任せられなくても自ら行う。同様に、自問自答をする際には考えたことを文字に落とす。

 で、文字に落とす際には、フレームワークを作り、そこにあてはめていくようにする。ここで使用するフレームワークには、Aの本でも色々と紹介されているが、ピンと来るものは少ない。自分でも活かせるフレームワークを生みだすようにする。

 またCの論文(Fukaya)によると、「どの程度理解できたか」という主観的な評定は、成績の良さと相関しない。これは統計学的にも証明されるんですね。他方、学習した内容の説明を求めることで、理解度評定の正確さは向上する。つまりうまく説明できればその内容を理解しており、うまく説明できなければ、理解に乏しいということになる。

 

3 読書・議論・ワークショップの前には、そのハウツー本を読みなおす。

 Aの本はファシリテーション技法にあふれており、役立つものだった。しかしながら実際に私が議論に参加する時には、内容のほとんどを忘れてしまっているだろう。このため、どんなに小さい会議でも参加する前には、別の本でも良いが、議論のハウツー本を読む。同様に、ワークショップの前には、ファシリテーションの本を改めて読む。知識をすぐに実践で活かせない限りは、定着はないものと自覚する。

 

 

その他(パーキング)

・思考や議論においては、パーキングの場所を作る。浮かんできた関係のない思考や意見は、一旦そこに記載する。

・自分の主張に対しても、修正・加筆といった小さい変化から反対意見等、議論を戦わせる。 例えばマインドマップをつくって考えを広げる。

・議論での意見については、特にオリジナルのアイデアが出せない場合は、他の人が言ったことに対して追加・修正する。並列的意見の表明。反対。出てきたアイデアは否定しない。ひたすら広げて、統合のタイミングで取捨選択する。

タスクの優先順位付けマトリックス…と哲学(データの見えざる手/哲学な日々)

 朝にはエネルギーを使う仕事をして、午後は気持ち的に取り組みやすい仕事をする。大事なのは動くと言うこと。それが、幸福度にも繋がる。ただし、目的達成にこだわらず、人生は味わうことと心得るべし。時に思索をするが、自分の考えは甘いと自覚し、他者の考えに自分の思いを少々追加するくらいのスタンスとする。

  

読んだ本

A データの見えざる手 by 矢野和男

B 哲学な日々 考えさせない時代に抗して by 野矢茂樹

C 本を読むときに何が起きているのか by ピーター・メンデルサンド

 

考察

1 朝にエネルギーを要するタスクを行い、午後は流す程度にする 

  この本はかなり興味深かった。自然現象にみられる物理の法則や方程式は、人間の行動や自由意思にも適応される。ウェアラブルセンサによって認知できるようになったヒューマンビックデータにより、人間、社会、組織の法則性を明らかにした。

 著者は、時間の使い方は自由にならないと述べ、1日に使えるエネルギーの総量とその配分の仕方は、法則により制限されていると言う。つまり、活動量は朝から次第に上昇し、午後にピークを迎え、その後、低下していく。1日の途中で活動予算が枯渇すると、モチベーションが下がるという効果がある。

 このため、活動予算(U分布)を意識し、活発な動きを伴う仕事や、原稿執筆のような仕事など、バランスよくこなしていく必要がある。これを踏まえ、私は一日のToDoリストを作る際に、以下のような表に並べて書いている。

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 タスクの重要度、活動予算の大小によって、どの順位でタスクをこなすかを決定する。この場合、①→②→③→④の順番にこなしていき、特に①は午前中には終わらせるようにする。

 

2 なにはともあれ活動をして、幸福度を高める。だが、幸福の達成に拘らない。

 またAの本では、最新の技術によって、「どうすればハピネスは高められるのか」といった根源的な問い、哲学や宗教の問題に対しても、科学的アプローチが可能であると主張する。自ら体を活発に動かしやすい人は、ハピネス度が高く、その活発度は他者との相互作用のなかに起きるという。幸福度の50%は遺伝、10%は環境(人間関係、お金、健康)、そして40%は自分が「積極的に行動したか」どうかである。

 このため世界の現実は、ある程度科学的な見地から解明が可能なのだろう。

 幸せを人生の目的とするならば、非常に精算的な研究である。それに対し、Bの本は述べる。目的地を目指して走るだけでは、人生はもったいない、と。散歩のように、ゴールを目指して邁進するのでなく、ちょっとした季節の移り変わりや、心地よい風。それを味わう。生きることを、目的とか意義とか価値と言った言葉で語るのではなく、その味わいにおいて語るべきだ。哲学は生きていくことに対してメタ的な態度をとり、活動を一旦停止させる。生活を中断する。哲学をして、立ち止まって、「いったいこれは何なんだ」と自分のやっていることを問い直す。

 幸福度を高めることを人生の目的と据え置きながらも、それが実現せず仮に不幸であろうとも、その状況を「味わえる」姿勢は持ちたいものである。 

哲学な日々 考えさせない時代に抗して

哲学な日々 考えさせない時代に抗して

 

 

3 思索をする時は、自分の考えは甘いと自覚し、他者の考えを踏まえてから。

 とはいえ、Aの筆者も仕事の生産性を高めるため、仕事の途中で歩き回うようにもしているという。仕事の合間に人と交流することで、生産性もあがる。私も極力、活発度を高めるよう心がけながらも、その中で思索にふけることとしたい。 

 その際は、自分の頭で最終的に考えることは必須であるが、ひとりの考えでは甘く、たいしたことも出てこないので、まずは他の人の考えや情報を得て、深めることとする。インプット→思索→アウトプットをバランスよく行う。そのサイクルに推進力を加えることで、少しでも真理を明らかにしていき、それを積み重ねていく。

哲学は真理を求める求心力とともに、多様な考えや観点を開いていくと言う遠心力を持つ。 

 

4.自分の読書の仕方も、思索も、常に疑う 

 このように目的のみに邁進することを是とせず、考察し人生を味わうことを良しと私は述べた。このような私の主張に対し一石を投じたのが「本を読むときに何が起きているのか」である。

本を読むときに何が起きているのか  ことばとビジュアルの間、目と頭の間

本を読むときに何が起きているのか  ことばとビジュアルの間、目と頭の間

 

  この本は読書をする際に頭の中で起こっている事象を解読する上で役立つ言葉をちりばめている。特筆すべきは、その「読書に関するアート」といった表現の仕方だ。ハッとするようなアート的な技法で内容を展開し、まるでプレゼンテーションを見ているようだった。

 この本を読むと、本を読む際に、いかに頭の中で要約をつくりあげようとし、それが予測によって裏打ちされていたか、がよくわかった。筆者は、人は世界を見る時も同様の働きかけをしていると述べる。断片から、全体図を予測し、要約していると。 

 またこのブログのように、本から何か知識を得ることだけを目的としているのも疑問を感じずにいられなかった。読書の途中で起こる脳内や心の現象を味わうことなく、まとめるというスタンスは如何な事かと。

 とはいえ、読むことを堪能しようとすると、あまり記憶に残らず、読書における推測に結びつかないと思われるので、これはこれで続けるのだが。いずれにせよ、自分の読書の仕方に問題があるとは思っていなかった。もう少し自分自身も疑うようにしよう。

フランス料理を家庭でつくること

 

trq.hatenablog.com

 

 一汁三菜と言えば和食であるが、フレンチビストロでもできないことはない。

 とはいえフレンチはフレンチの文化があり、一汁三菜にこだわる必要はまったくなく、臨機応変に対応するのが良い。メインが煮込み料理ならば、ポタージュ/スープを落として、サラダをつけるだけでも良いだろう。フランス人は3皿でもてなすとも言う(ペレ信子さんによると、サラダ(前菜)、メイン(煮込み)、デザートの3皿でもてなすらしい)。

 

 あと、フランス料理のレシピ本なんかを見ても、あまり家庭料理に継続的に応用できないことが多い。ここぞとばかりにオードブル料理(キッシュ、テリーヌ、カナッペ)を紹介しているが、家庭で毎日、というわけにはいかない。無視して良い。どこかパーティーに一品持って行く時にでも作ればよい…と思う。

 

1.ビストロフレンチの献立の構成を頭に入れる

 和食の一汁三菜をベースに、フレンチでの家庭での構成(一汁三菜)を考えれば以下のようなものか。

 

【一汁】

・ポタージュ/スープ

【三菜】

・サラダ

・サイドディッシュ(煮物、ピュレ、ソテー、グラタン等)

・メインの肉料理か魚料理

 

 とはいえ実際に調理するとなると、この構成がそろうことはあまりない。例えばポタージュとサイドディッシュが被ってどちらかカットすることもあるし、メインの料理が煮込みであれば、スープをはずすこともある。

 品数が少なくなるようであれば、必要に応じてデザートを加えても良い。余談だが、和食の店にはデザートという概念がないが、フランス料理を食べた後はデザートが食べたくなるという。和食では砂糖やみりん、でんぷん質の米を食べるため、和食ではデザートがない(むしろ、口をさっぱりさせるフルーツ程度)。他方、フランス料理は基本的に糖分をソースに使わず、飲むお酒もワインなので、デザートが欲しくなるのだそう(参考:日本料理の贅沢)。

 

2.メイン料理を決める 

(1)食材を決める

 肉か魚。フランス料理は肉も魚も出すとは言うものの、家庭ではどちらかで良い。 

(2)調理法を決める

 使用する油を決める。オリーブ油かバター。

 魚の場合:フライパンに油でパリっと焼く。または小麦粉まぶしてバターでソテー。

 肉の場合:煮込み(クリーム、ワイン(赤・白)、トマト)、焼き料理

 ※オーブンを使って調理しても良い。

 (3)味付けを決める

・塩・レモン汁に香草(オリーブ油での調理に合う)

・各調理で出来た煮汁を利用してつくる(バターに白ワイン)。

・新たにソースを作り、ソテーした肉・魚に加える(バジリコペースト、ドライトマトのペースト、バルサミコ酢を煮詰めたソース、オリーブペースト等)

 

3.サラダを考える

  続いてサラダを考える。基本的には旬の葉野菜を中心に数種類の野菜を用意し、ドレッシングをかけて食す。ビネガーの種類や、油の種類でいろいろと準備でき、たまにマスタードなどを加えて変化を与えると良い。アーティチョーク、エシャロット、ポワロー、チコリーなんかがあるとそれらしくなる。

 ドレッシングの基本は、ビネガー1に対して、オイル3~4(それに塩やマスタード、にんにくやコショウを少々)。直前にドレッシングをかけるものもあれば、調理時にまぜてしばらく寝かせるものもある。フランス人は、サラダを和えもののように調理することもあるらしい。 

フランス人は、3つの調理法で野菜を食べる。

フランス人は、3つの調理法で野菜を食べる。

 

 

4.付け合わせの料理を考える

 根菜(じゃがいも、かぼちゃ等)や豆類(いんげん、そら豆等)、きのこ類を一品のみで調理する(玉ねぎを足す場合もある)。これらをバター煮、クリーム煮、ピュレ、オリーブ油炒めなどで調理。バター煮の場合は、水またはブイヨンを加え、蓋をしてしばらく煮る。クリーム煮の場合は牛乳を加え、塩で味付け。当然ながら、メインが野菜をフンダンに使った煮物となる場合は、付け合わせはカットしても良いと考える。

 

5.スープを考える 

(1)ポタージュ

 付け合わせと似ている。野菜(ニンジンとかかぼちゃ)や豆類をバターで炒め、牛乳と水で煮たてる。付け合わせのピュレにも応用可能だし、付け合わせがある時はポタージュはなくても良いかと思う。ブイヨンは使わない。

(2)スープ

 いゆわる具だくさんスープ。肉・魚に野菜を加えて煮ればよいのだが、フレンチっぽさを出したいならブーケガルニ系(セロリ―、ポワロー、タイム)あたりを材料に含むとそれっぽくなる。その他、バター、ベーコン、白ワイン、ブイヨンなんかを加えても和食と差異化が図れる。クリーム系だと、生クリームなんかも使う。これも肉・魚なんかを潤沢にしたら、メインとしても良い。メインが別にあるなら、あっさりと作れば良いかな。

 

おまけ ビストロフレンチの家庭での楽しみ方

 以上が家庭でフランス料理を作る際に心がけていることだが、ビストロフレンチを家庭で作る時に、自分が意識していることをいくつか。

 

1.香草を使う

 和食では使うことがないので、せっかくなら使ってみよう。魚ならタイム、ローズマリーローリエやセージ、エストラゴンなど。ベランダ菜園などで、新鮮なものをいつでも使えるといいな。スーパーで買っても冷蔵庫の肥やしになるだろうし。

 

2.バターを使う

 せっかくならカルピスバターとか使ってもいいかもな。高いけれども。和食ではあまり使わないし。ただしサイズがでかいので、しばらくはバター料理が続くことを覚悟しないといかんな。

 

3.飴色に炒めた玉ねぎを使う

 オニオングラタンスープとか本格的だし。ソース・シャルキュトリーなんか作っても、料理ができる人っぽい。50分くらいかけて玉ねぎを炒めるという、時間がある人にのみ許されるこの快感を。

 

4.鶏のブイヨン、フォン・ド・ヴォーの扱い

 ブイヨンとフォン・ド・ヴォーを自力で作るのはなかなか大変。鶏ガラが入ったらブイヨンくらいは作ってもよいかもしれないが、フォン・ド・ヴォーはまず無理だな。このあたりはキューブのものとかを使っても良いかもしれないが、本格的なものだと冷凍されたものや、または明治屋とかでグラスドビヤンを買ってもよい。自分の場合は、鶏挽肉で作るか、少しの量ならば面倒なので和風だし汁を使っている。

 

  以上を念頭に、レシピ本等をみて自分の作れるものを増やしていくと良いだろう。

 

フランス流しまつで温かい暮らし フランス人は3皿でもてなす (講談社の実用BOOK)

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いちばんやさしい フランス料理

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 フランス料理ではないが、日本料理の真髄に関する本。

日本料理の贅沢 (講談社現代新書)

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