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3冊並行読書のブログ

3冊並行読書の記録をするブログです。

ファシリテーション技法/プロジェクトマネジメント実践講座/ダメな統計学

【読んだ本・論文】

A ファシリテーション技法 by 堀公俊

B 担当になったら知っておきたい「プロジェクトマネジメント実践講座」by 伊藤大輔

C ダメな統計学「悲惨なほど完全なる手引書」byアレックスラインハート

 

考えたこと

実践ファシリテーション技法-組織のパワーを引き出す30の智恵

実践ファシリテーション技法-組織のパワーを引き出す30の智恵

 

  ファシリテーションとは、先頭ではなく、側面から舵取りし、「人と人をつなぐ」ことで、人や組織が持つ潜在能力を引き出すことと説く。また現代は顧客とベンダーの役割の壁を取り払い、対等なパートナー同士として、問題の本質的なソリューションを一緒に考えていく取り組みと言う。これまでコンサルタントは提案型が主流であったが、顧客との対話の中で一緒に問題の本質を探しだし、共に解決策を考えていく協働型に比重が移りつつある。複数の専門家が集まり、各々が持つ高度な知識と経験を組み合わせて問題解決を進めていく。

 この考えはプロジェクトマネジメントの実践について概要を述べた上記の本に対し、補足的な考えを付加するものである。

  無論、プロジェクトマネジメントで必要であるコミュニケーションマネジメントやステークホルダー分析等の中に含まれることなのであろうが、ファシリテーションという概念をもっとプロジェクトマネジメントに組み込んでも良いと思う。顧客や関係者に対しては、まずは「協働することができないか?」と考えた上で接することが重要なのかもしれない。

 

ダメな統計学: 悲惨なほど完全なる手引書

ダメな統計学: 悲惨なほど完全なる手引書

 

 最後に紹介するこの本は、科学者の多くは統計学の能力を十分に身につけてしておらず、理解が不足したまま使っていると述べる。それ故、「データが吐くまで拷問する」という姿勢の元、発せられる数字が時に誤解や嘘を招くと言う。リテラシーをつける上で、「与えられたものを疑え」という姿勢を身につけることは正しい。しかしまずは学者等がどのような姿勢で分析を行い、その結果としてデータが生み出されるかを理解した上で、信憑性を疑うという姿勢を身につけることが大事なのだろう。 

 

 できることならば、学者が考える過程で見つけた選択肢を見せて欲しいものである。組織が異なる人々の対話では、「こうすうるのが当たり前だ」「これが常識だ」という思い込みをはずし、「考えられる限りの選択肢の中から自分たちで選んだ」という実感を持ってもらうことだという。だからこそ、当事者同志の話合いが重要なのである。

純粋性をそなえる知識を組み合わせたビジュアル化、それこそが行動の喚起を呼ぶ。

【目次】

 

【読んだ本・論文】

A ビジュアル・ミーティング by デビット・シベット

B 100年の難問はなぜ解けたのかー天才数学者の光と影 by春日真人

C ようこそ「多変量解析」クラブへ 何をどう計算するのか by 小野田博一

 

考えたこと

1.フレームでの整理は理解の深化、遊び心をつかったビジュアル化が行動の喚起

ビジュアル・ミーティング  予想外のアイデアと成果を生む「チーム会議」術

ビジュアル・ミーティング 予想外のアイデアと成果を生む「チーム会議」術

 

 この本は、情報の整理だけでなく、メタファー(何かに例える)が行動の喚起には必要と説く。ファシリテーターとして、グラフィック・ファシリテーターのススメについて書いてある。チーム会議向けの本だが、思考にも役立つものと思われる。

 ビジュアル化には以下の7つのモデルがある。個人的には(6)を訓練したい。

(1)ポスター(注目を集める)

(2)リスト(列挙する)

(3)グリッド(分類する)

(4)クラスター(構造をさがす)

(5)ダイアグラム(理解を深める)

(6)ドローイング(自分ごとへ結びつける)

(7)マンダラ(実行に移す)

 

また、以下のサイトでフレームワークの例を購入が可能とのこと。適宜活用する。

The Grove | The Leaders of Visual Planning, Team Performance, and Graphic Facilitation for over 30 Years.

 

2.不要な情報をそぎ落とし、純粋さを備えた構造こその価値

100年の難問はなぜ解けたのか―天才数学者の光と影 (新潮文庫)

100年の難問はなぜ解けたのか―天才数学者の光と影 (新潮文庫)

 

 超難問、ポワンカレ予想を解いた数学者を取材した話。ペレリマン博士の天才っぷりとその俗世を厭う姿勢がすがすがしい。 

彼は必要でないものを徹底的にそぎ落とし、自分を社会から遮断させて問題だけに集中しました。その純粋性が孤独を可能にし、同時にフィールズ賞を辞退させたのです。純粋性は大切です。何故なら数学、科学、芸術、なんにおいても堕落が生じれば消滅の途を辿ってしまうからです。数学は何よりも純粋性に依存する学問です。自己の内面が崩れては数学は出来ません。 

 なんというか、美しいものは純粋性を保ち、シンプルで、濁りがないのだろう。先の1.では雑多なものを組みあわせてビジュアル化し、何かに例えることを行動の喚起として重視した。が、ビジュアル化においては情報を「足す」のではなく、「引く」こと、または「絞る」ことで美しく、行動も喚起しやすいのだろう。

 といってもペレリマン博士はこの難問を解くのに、数学のみならず物理学といった分野での専門性を深化させ、それらを応用的に結びつけることで、解へと辿り着いたという。集まった情報を適当に組み合わせるのではなく、目標を定め、それに向かって不要なものをそぎ落とし、純粋な知識のみで構成する。それを心がけたい。

 

3.新たに学ぶ時は、関連本を30冊は読む。

 この本は多変量解析について、高校生の会話形式で説明する本である。本そのものは多変量解析という統計学の知識を、数学的な側面から解説してくれている。なかなか分かりやすかったのだが、以下の文章が印象的だった。

…何かを新たに学ぶ時の王道。わからない事柄にはこだわらず、容易に理解できることだけをどんどん多量に理解していくのが、学ぶ方法としてもっとも効率がよいのです。はじめはわからなかったことも、理解量が増えたあとでは自然にわかるようになっていることは多いですよ。

 ついつい多読をし、様々な知識を得て、それを組み合わせることで記憶の定着や創造性を求めようとしているこのブログ。何よりも純粋性をもって、じっくりと一つのトピックを掘り下げて理解していくことの重要性を説かれたようで、頭が下がる。

 とはいえ何事も同様に勉強することは難しいので、テーマをしぼることが重要であろう。横に広く調べるものと、深く深く掘り下げていくトピックの設定。3冊の本を選ぶ際に、そのバランスを大事にする。

 よって来週以降は、「ビジネス能力」と「統計・数学」を2本の柱として、「それ以外の簡単な何か」を加えて思考を深めていくこととしたい。

思考はフレームで外物化し、そして説明で内物化する(ファシリテーション・ベーシック)

【目次】

 

【読んだ本・論文】

A ファシリテーション・ベーシック by 堀公俊

B 原因を探る統計学 by 豊田秀樹・前田忠彦・柳井晴天

C Fukaya, T. (2013). Explanation generation, not explanation expectancy, improves metacomprehension accuracy. Metacognition and Learning, 8, 1-18.

 

考えたこと

1 読書や会議をする前はコンテンツだけでなく、プロセス(どう読み進め、考えるか)を重視する

 Aの「ファシリテーション・ベーシックス」によると、議論においては意見、アイデア、知識といったコンテンツだけでなく、「どんなやり方で議論すればいいのか?」「誰に話を振れば良いのか?」といった進め方(プロセス )も同様に重要である。コンテンツに集中すると、プロセスがおろそかになる。

 これは読書にも活用されるべきことであり、読み始める前に3冊の本を見て、どれだけの期間で、何を学び、どのように読み進めて、何を考えるか最初に考察するようにする。どのような内容か?だけでなく、どのように読み進めるか?を作戦だてる。

※読み進め方の例

(1)3冊から気になった文章だけピックアップして、後に統合させる。

(2)各本の要約だけ読み、その時点で仮説をたてて、3冊読み進める。等。

 

 また私にとっての読書の目的は、思考の結果、自分の活動に活かせる教訓を抽出すること。そのため、読書の途中に浮かんでくる主張や議論はなるべく紙に落とし、ひとつひとつの意見(とくに個別の事例)に対して、一段上の視点で解釈・統合し、「要はこういうことですね」とくくる(共通項の認識)。 

 

原因をさぐる統計学―共分散構造分析入門 (ブルーバックス)

原因をさぐる統計学―共分散構造分析入門 (ブルーバックス)

 

  ここでBの「原因を探る統計学」を読むと、それぞれに相関がある際には、①2つの要素の間に因果関係があるか、②2つの要素の背後に共通原因があるか、しっかり見極めることが重要という。よく言われるが、「環境汚染の度合」と「若年人口の増加」に相関があっても、相互に因果関係があるのではなく、背後に「都市化」という共通原因があるというやつだ。安直に行う一段上での解釈・統合は、事実から目をそらすことになると認識する。

 

2 思考はペンを持ってフレームに落とし込み(外視化)、最後に自分の言葉で説明する(内視化)

trq.hatenablog.com

 先の記事にも書いたが、まずは自分の思考を疑う。自分の考えは、いいかげんだと自覚する。このため、自分が思考する際や、会議においては、「要はこういうことを言いたいのですよね?」「これはつまり解決策ということですか?」と常に確認する癖をつけるように。このため、議事録係を任せられなくても自ら行う。同様に、自問自答をする際には考えたことを文字に落とす。

 で、文字に落とす際には、フレームワークを作り、そこにあてはめていくようにする。ここで使用するフレームワークには、Aの本でも色々と紹介されているが、ピンと来るものは少ない。自分でも活かせるフレームワークを生みだすようにする。

 またCの論文(Fukaya)によると、「どの程度理解できたか」という主観的な評定は、成績の良さと相関しない。これは統計学的にも証明されるんですね。他方、学習した内容の説明を求めることで、理解度評定の正確さは向上する。つまりうまく説明できればその内容を理解しており、うまく説明できなければ、理解に乏しいということになる。

 

3 読書・議論・ワークショップの前には、そのハウツー本を読みなおす。

 Aの本はファシリテーション技法にあふれており、役立つものだった。しかしながら実際に私が議論に参加する時には、内容のほとんどを忘れてしまっているだろう。このため、どんなに小さい会議でも参加する前には、別の本でも良いが、議論のハウツー本を読む。同様に、ワークショップの前には、ファシリテーションの本を改めて読む。知識をすぐに実践で活かせない限りは、定着はないものと自覚する。

 

 

その他(パーキング)

・思考や議論においては、パーキングの場所を作る。浮かんできた関係のない思考や意見は、一旦そこに記載する。

・自分の主張に対しても、修正・加筆といった小さい変化から反対意見等、議論を戦わせる。 例えばマインドマップをつくって考えを広げる。

・議論での意見については、特にオリジナルのアイデアが出せない場合は、他の人が言ったことに対して追加・修正する。並列的意見の表明。反対。出てきたアイデアは否定しない。ひたすら広げて、統合のタイミングで取捨選択する。

タスクの優先順位付けマトリックス…と哲学(データの見えざる手/哲学な日々)

 朝にはエネルギーを使う仕事をして、午後は気持ち的に取り組みやすい仕事をする。大事なのは動くと言うこと。それが、幸福度にも繋がる。ただし、目的達成にこだわらず、人生は味わうことと心得るべし。時に思索をするが、自分の考えは甘いと自覚し、他者の考えに自分の思いを少々追加するくらいのスタンスとする。

  

読んだ本

A データの見えざる手 by 矢野和男

B 哲学な日々 考えさせない時代に抗して by 野矢茂樹

C 本を読むときに何が起きているのか by ピーター・メンデルサンド

 

考察

1 朝にエネルギーを要するタスクを行い、午後は流す程度にする 

  この本はかなり興味深かった。自然現象にみられる物理の法則や方程式は、人間の行動や自由意思にも適応される。ウェアラブルセンサによって認知できるようになったヒューマンビックデータにより、人間、社会、組織の法則性を明らかにした。

 著者は、時間の使い方は自由にならないと述べ、1日に使えるエネルギーの総量とその配分の仕方は、法則により制限されていると言う。つまり、活動量は朝から次第に上昇し、午後にピークを迎え、その後、低下していく。1日の途中で活動予算が枯渇すると、モチベーションが下がるという効果がある。

 このため、活動予算(U分布)を意識し、活発な動きを伴う仕事や、原稿執筆のような仕事など、バランスよくこなしていく必要がある。これを踏まえ、私は一日のToDoリストを作る際に、以下のような表に並べて書いている。

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 タスクの重要度、活動予算の大小によって、どの順位でタスクをこなすかを決定する。この場合、①→②→③→④の順番にこなしていき、特に①は午前中には終わらせるようにする。

 

2 なにはともあれ活動をして、幸福度を高める。だが、幸福の達成に拘らない。

 またAの本では、最新の技術によって、「どうすればハピネスは高められるのか」といった根源的な問い、哲学や宗教の問題に対しても、科学的アプローチが可能であると主張する。自ら体を活発に動かしやすい人は、ハピネス度が高く、その活発度は他者との相互作用のなかに起きるという。幸福度の50%は遺伝、10%は環境(人間関係、お金、健康)、そして40%は自分が「積極的に行動したか」どうかである。

 このため世界の現実は、ある程度科学的な見地から解明が可能なのだろう。

 幸せを人生の目的とするならば、非常に精算的な研究である。それに対し、Bの本は述べる。目的地を目指して走るだけでは、人生はもったいない、と。散歩のように、ゴールを目指して邁進するのでなく、ちょっとした季節の移り変わりや、心地よい風。それを味わう。生きることを、目的とか意義とか価値と言った言葉で語るのではなく、その味わいにおいて語るべきだ。哲学は生きていくことに対してメタ的な態度をとり、活動を一旦停止させる。生活を中断する。哲学をして、立ち止まって、「いったいこれは何なんだ」と自分のやっていることを問い直す。

 幸福度を高めることを人生の目的と据え置きながらも、それが実現せず仮に不幸であろうとも、その状況を「味わえる」姿勢は持ちたいものである。 

哲学な日々 考えさせない時代に抗して

哲学な日々 考えさせない時代に抗して

 

 

3 思索をする時は、自分の考えは甘いと自覚し、他者の考えを踏まえてから。

 とはいえ、Aの筆者も仕事の生産性を高めるため、仕事の途中で歩き回うようにもしているという。仕事の合間に人と交流することで、生産性もあがる。私も極力、活発度を高めるよう心がけながらも、その中で思索にふけることとしたい。 

 その際は、自分の頭で最終的に考えることは必須であるが、ひとりの考えでは甘く、たいしたことも出てこないので、まずは他の人の考えや情報を得て、深めることとする。インプット→思索→アウトプットをバランスよく行う。そのサイクルに推進力を加えることで、少しでも真理を明らかにしていき、それを積み重ねていく。

哲学は真理を求める求心力とともに、多様な考えや観点を開いていくと言う遠心力を持つ。 

 

4.自分の読書の仕方も、思索も、常に疑う 

 このように目的のみに邁進することを是とせず、考察し人生を味わうことを良しと私は述べた。このような私の主張に対し一石を投じたのが「本を読むときに何が起きているのか」である。

本を読むときに何が起きているのか  ことばとビジュアルの間、目と頭の間

本を読むときに何が起きているのか  ことばとビジュアルの間、目と頭の間

 

  この本は読書をする際に頭の中で起こっている事象を解読する上で役立つ言葉をちりばめている。特筆すべきは、その「読書に関するアート」といった表現の仕方だ。ハッとするようなアート的な技法で内容を展開し、まるでプレゼンテーションを見ているようだった。

 この本を読むと、本を読む際に、いかに頭の中で要約をつくりあげようとし、それが予測によって裏打ちされていたか、がよくわかった。筆者は、人は世界を見る時も同様の働きかけをしていると述べる。断片から、全体図を予測し、要約していると。 

 またこのブログのように、本から何か知識を得ることだけを目的としているのも疑問を感じずにいられなかった。読書の途中で起こる脳内や心の現象を味わうことなく、まとめるというスタンスは如何な事かと。

 とはいえ、読むことを堪能しようとすると、あまり記憶に残らず、読書における推測に結びつかないと思われるので、これはこれで続けるのだが。いずれにせよ、自分の読書の仕方に問題があるとは思っていなかった。もう少し自分自身も疑うようにしよう。

フランス料理を家庭でつくること

 

trq.hatenablog.com

 

 一汁三菜と言えば和食であるが、フレンチビストロでもできないことはない。

 とはいえフレンチはフレンチの文化があり、一汁三菜にこだわる必要はまったくなく、臨機応変に対応するのが良い。メインが煮込み料理ならば、ポタージュ/スープを落として、サラダをつけるだけでも良いだろう。フランス人は3皿でもてなすとも言う(ペレ信子さんによると、サラダ(前菜)、メイン(煮込み)、デザートの3皿でもてなすらしい)。

 

 あと、フランス料理のレシピ本なんかを見ても、あまり家庭料理に継続的に応用できないことが多い。ここぞとばかりにオードブル料理(キッシュ、テリーヌ、カナッペ)を紹介しているが、家庭で毎日、というわけにはいかない。無視して良い。どこかパーティーに一品持って行く時にでも作ればよい…と思う。

 

1.ビストロフレンチの献立の構成を頭に入れる

 和食の一汁三菜をベースに、フレンチでの家庭での構成(一汁三菜)を考えれば以下のようなものか。

 

【一汁】

・ポタージュ/スープ

【三菜】

・サラダ

・サイドディッシュ(煮物、ピュレ、ソテー、グラタン等)

・メインの肉料理か魚料理

 

 とはいえ実際に調理するとなると、この構成がそろうことはあまりない。例えばポタージュとサイドディッシュが被ってどちらかカットすることもあるし、メインの料理が煮込みであれば、スープをはずすこともある。

 品数が少なくなるようであれば、必要に応じてデザートを加えても良い。余談だが、和食の店にはデザートという概念がないが、フランス料理を食べた後はデザートが食べたくなるという。和食では砂糖やみりん、でんぷん質の米を食べるため、和食ではデザートがない(むしろ、口をさっぱりさせるフルーツ程度)。他方、フランス料理は基本的に糖分をソースに使わず、飲むお酒もワインなので、デザートが欲しくなるのだそう(参考:日本料理の贅沢)。

 

2.メイン料理を決める 

(1)食材を決める

 肉か魚。フランス料理は肉も魚も出すとは言うものの、家庭ではどちらかで良い。 

(2)調理法を決める

 使用する油を決める。オリーブ油かバター。

 魚の場合:フライパンに油でパリっと焼く。または小麦粉まぶしてバターでソテー。

 肉の場合:煮込み(クリーム、ワイン(赤・白)、トマト)、焼き料理

 ※オーブンを使って調理しても良い。

 (3)味付けを決める

・塩・レモン汁に香草(オリーブ油での調理に合う)

・各調理で出来た煮汁を利用してつくる(バターに白ワイン)。

・新たにソースを作り、ソテーした肉・魚に加える(バジリコペースト、ドライトマトのペースト、バルサミコ酢を煮詰めたソース、オリーブペースト等)

 

3.サラダを考える

  続いてサラダを考える。基本的には旬の葉野菜を中心に数種類の野菜を用意し、ドレッシングをかけて食す。ビネガーの種類や、油の種類でいろいろと準備でき、たまにマスタードなどを加えて変化を与えると良い。アーティチョーク、エシャロット、ポワロー、チコリーなんかがあるとそれらしくなる。

 ドレッシングの基本は、ビネガー1に対して、オイル3~4(それに塩やマスタード、にんにくやコショウを少々)。直前にドレッシングをかけるものもあれば、調理時にまぜてしばらく寝かせるものもある。フランス人は、サラダを和えもののように調理することもあるらしい。 

フランス人は、3つの調理法で野菜を食べる。

フランス人は、3つの調理法で野菜を食べる。

 

 

4.付け合わせの料理を考える

 根菜(じゃがいも、かぼちゃ等)や豆類(いんげん、そら豆等)、きのこ類を一品のみで調理する(玉ねぎを足す場合もある)。これらをバター煮、クリーム煮、ピュレ、オリーブ油炒めなどで調理。バター煮の場合は、水またはブイヨンを加え、蓋をしてしばらく煮る。クリーム煮の場合は牛乳を加え、塩で味付け。当然ながら、メインが野菜をフンダンに使った煮物となる場合は、付け合わせはカットしても良いと考える。

 

5.スープを考える 

(1)ポタージュ

 付け合わせと似ている。野菜(ニンジンとかかぼちゃ)や豆類をバターで炒め、牛乳と水で煮たてる。付け合わせのピュレにも応用可能だし、付け合わせがある時はポタージュはなくても良いかと思う。ブイヨンは使わない。

(2)スープ

 いゆわる具だくさんスープ。肉・魚に野菜を加えて煮ればよいのだが、フレンチっぽさを出したいならブーケガルニ系(セロリ―、ポワロー、タイム)あたりを材料に含むとそれっぽくなる。その他、バター、ベーコン、白ワイン、ブイヨンなんかを加えても和食と差異化が図れる。クリーム系だと、生クリームなんかも使う。これも肉・魚なんかを潤沢にしたら、メインとしても良い。メインが別にあるなら、あっさりと作れば良いかな。

 

おまけ ビストロフレンチの家庭での楽しみ方

 以上が家庭でフランス料理を作る際に心がけていることだが、ビストロフレンチを家庭で作る時に、自分が意識していることをいくつか。

 

1.香草を使う

 和食では使うことがないので、せっかくなら使ってみよう。魚ならタイム、ローズマリーローリエやセージ、エストラゴンなど。ベランダ菜園などで、新鮮なものをいつでも使えるといいな。スーパーで買っても冷蔵庫の肥やしになるだろうし。

 

2.バターを使う

 せっかくならカルピスバターとか使ってもいいかもな。高いけれども。和食ではあまり使わないし。ただしサイズがでかいので、しばらくはバター料理が続くことを覚悟しないといかんな。

 

3.飴色に炒めた玉ねぎを使う

 オニオングラタンスープとか本格的だし。ソース・シャルキュトリーなんか作っても、料理ができる人っぽい。50分くらいかけて玉ねぎを炒めるという、時間がある人にのみ許されるこの快感を。

 

4.鶏のブイヨン、フォン・ド・ヴォーの扱い

 ブイヨンとフォン・ド・ヴォーを自力で作るのはなかなか大変。鶏ガラが入ったらブイヨンくらいは作ってもよいかもしれないが、フォン・ド・ヴォーはまず無理だな。このあたりはキューブのものとかを使っても良いかもしれないが、本格的なものだと冷凍されたものや、または明治屋とかでグラスドビヤンを買ってもよい。自分の場合は、鶏挽肉で作るか、少しの量ならば面倒なので和風だし汁を使っている。

 

  以上を念頭に、レシピ本等をみて自分の作れるものを増やしていくと良いだろう。

 

フランス流しまつで温かい暮らし フランス人は3皿でもてなす (講談社の実用BOOK)

フランス流しまつで温かい暮らし フランス人は3皿でもてなす (講談社の実用BOOK)

 

 

いちばんやさしい フランス料理

いちばんやさしい フランス料理

 

 フランス料理ではないが、日本料理の真髄に関する本。

日本料理の贅沢 (講談社現代新書)

日本料理の贅沢 (講談社現代新書)

 

 

和食の一汁三菜をつくるコツ(時間のある人向け)

 自らの体に入れるものが、自らの思考や意識をつくる。そう信じ、なるべく健康的な食事を心がけています。特に心がけているのは和食での一汁三菜(主菜1品+副菜2品)。備忘録として、私が心がけているコツを紹介します。

 

1 三菜の構成を頭に入れる

 一汁三菜といっても、何でも献立に盛り込めばいいものではない。ネットを検索すれば、やれ豆腐や納豆、漬物といったものを並べれば良いというものもある。だが、せっかくならきちんと一汁三菜を調理することを目指したい。その結果としてどうしてもダメな時、そういった常備菜に頼れば良いのだ。

 

 では、三菜が構成するものは何か。最近の私が目指しているものは、以下の3品である。

(1)和え物(酢のもの)

(2)煮物(蒸しもの)

(3)焼き物(炒めもの、揚げもの)

 この構成をとりあえず頭に入れて、私はスーパーなり市場へと買いものへ出かける。

 

2 和え物は、素材そのものを活かす。旬の物。

 日本料理のプロが書いたエッセイ等を見ると、季節のもの、旬のものを喰らうことが重要と言う。そこまで神経質になることはないが、ここでは素材にはそこまで手を加えず(茹でる程度)、和える調味料等で工夫するようにしたい。市場で実際に使う食材は選ぶにせよ(私は葉物が多い)、調味料の候補の例は以下のとおり記しておく。

(1)甘酢(酢、水、砂糖、塩少々)

(2)三杯酢(しょうゆ、酢)

(3)土佐酢(しょうゆ、酢、だし汁、みりん)

(4)黄身酢(卵黄、しょうゆ、酢、砂糖)※湯せんか電子レンジで火をとおす

(5)酢みそ(みそ、酒、みりん、砂糖、卵黄)

(6)ごま和え衣(白ゴマ、砂糖、しょうゆ)

(7)白和え(木綿豆腐、白ゴマ、みそ、砂糖、みりん、塩)

 この他、みそにクルミを混ぜたり、大根のすりおろしで和えるというものもある。また料理本を見ると、食材には2種類を組み合わせる(例:ひじきとしいたけの白和え、ささみと春菊のごま和え等)ことが多いようだが、1食材でも良いと思う。

3 煮物(蒸しもの)は、根菜にだし汁で。

 もしも余裕があるならば、毎日昆布とカツオでだし汁をとって欲しい。それが煮物と蒸しものでは大いに活躍するであろう。よく言われるが、心も豊かになる。難しいならば、粒状のものでも良いだろう。

 煮る、蒸す食材としては、根菜が多い。じゃがいも、大根、カブ、里いも等を、だし汁をベースに単に煮たてても良いし、それに鳥肉のひきにくや、えびのそぼろあんなんかを作っても良いかもしれない。蒸し料理なら、茶碗蒸しや土瓶蒸しなんかが良いかな。

 根菜がメインと言ったが、ここではうまみを出す肉・魚類も根菜と一緒に煮ることも多い(そもそも肉・魚類だけを煮ることも)。その場合は肉・魚類の焼き物をカットし、ごはんを炊き込みご飯にする等で工夫すると良いな。

 

4 焼き物は、旬の魚を午前中に買って…をベストとする

 和え物・煮物で野菜を十分につかっているならば、メインの焼き物は旬の魚や肉のみで構成しても良いだろう。もしも和え物と煮物が十分に野菜を使えておらず食材の種類も少ないないならば、ここで何か付け加えると良い。肉を軸にした炒めものにして、食材のバランスをとっても良いと思う。結局はバランスだな。とはいえ、その日の午前中に新鮮な旬の魚を買って、調理する。それが一番贅沢ではないかと思うので、そこを目指したいものである。

 

盛り付けとか

 あと盛り付けとかより細かい点での演出を目指したいならば、以下の本をご参照いただきたい。高く積むとか、彩を考えるとか記載されている。 

いちばんやさしい日本料理

いちばんやさしい日本料理

 

  他方、「料理のお手本」では、手の込んだ料理やお飾り的な料理を必ずしも良しとせず、あまり手を加えない素直な家庭のお惣菜料理が、本当の日本料理を代表するという。その心意気も、忘れずにいたいものですな。

料理のお手本 (中公文庫―BIBLIO (B18-24))

料理のお手本 (中公文庫―BIBLIO (B18-24))

 

 

矛盾を深め、そこに驚きと美しさの解を。ザ・ファシリテーター/IQは金で買えるのか/異邦人のまなざし

読んだ本

A ザ・ファシリテーター

 30代中盤の女性が、開発センター長に任命され、逆境の中(若さ、女性、乏しい知識)でもファシリテーターの知識を用い、組織を改革するフィクション。ストーリー調で読みやすく、ファシリテーターの使い方が分かる本。会社の大きい目標に対して人を従わせたいと思ったら、再度読むと良い。

B 異邦人のまなざし

 「社会心理学講義」の著者が2003年に書いた遊学記。著者は学生時代にユーラシア大陸を放浪した後、現在はフランスにて教鞭をとっている。「社会心理学講義」にて述べられた、学問に関する概念等は重複する部分も多い。研究者生活、特に人文学系で興味がある人にお勧め。この本は、著者自身がどのような疑問を持ち、迷い、そして今のポストに就いたのか、歴史を垣間見ることができる。著者は、40歳近くになっても自分は何がしたいのかと問い、その迷いに対し、対決を挑んだ。勝ち負けは分からないが、その姿勢は私も見習うべきだろう。

C IQは金で買えるのか

 世界の遺伝子研究の最新状況に関する本。米国では精子バンクが存在し、容姿や学歴、IQや病歴からドナーを選ぶことが普通だ。中国でも「天才」のDNAを集め、知能を決める遺伝子の働きを解明しようとしている。一方、遺伝といっても、知能に派少なくとも数百以上の遺伝子が複雑に絡み合い、決定的なものはわかっていない。統計的手法を用いて、知能が高くなる組み合わせについて調査されている。

 

学んだこと 

矛盾や対立を見つけ、掘り下げる。そこに質問を投げ、論理的関係性を見いだす。

 Aでは、ファシリテーターとは「人と人とのインタラクション(相互作用)を活発にし、創造的なアウトプットを引き出すもの」と定義づけている。集団の中で、考えを交流させ、価値の高い集合知を紡ぎ出す。

 Bは、物事の矛盾に対して安易な妥協を求めるのではなく、極限まで突き詰め、世界観の再構成を胎動させることが学術界では重要と説く。矛盾や対立は創造のエネルギー源であり、新しい発想を生み出す躍動となるのだ。

 そしてAはインタラクションを活性化させるには、 マイナスの感情、不必要な遠慮や配慮を排除し、積極的なプラスの感情を横溢させることが必要と説き、そのためのファシリテーションの技法やフレームワークを使うことが重要と言う。

 その際に質問も効果的である。全体を意識させる質問、分散(多様性)を意識させるもの、自分たちがコントロールできるものとそうでないものを意識させるもの、時間軸を意識させる、基準を意識させる等。

 このため、私も物事の矛盾や対立を認識して突き詰め、そこにファシリテーションの技法を用いることで、新しい発想や高い次元への思考を目指すようにする。また、自らの思考や意思決定においても、主観的な感情等からの影響を軽減するため、ファイシリテーションの技法を用いるようにする。

 

実証を試みる前に、まず理論的考察を行う。

 Bでは、 科学の発展においては実証以外に哲学的思索そして自由な想像力がまずは必要と説く。さらには研究テーマに対して、学問の領域区分を無視して思索することが重要で、歴史・社会学・人類学・哲学・心理学・生物学などを貪欲に参照すべきだと。

 

 この視点でCの知能に対する遺伝子的研究、統計学的考察を見るに、哲学的思索は果たしてあるのか疑問を持つ。そもそも知能とは何なのか。ノーベル賞を受賞した人間に共通する遺伝子組み合わせを認識した時、それは知能と呼べるのか。 本来であれば知能の定義が最初に来るのかもしれないが、技術の革新は、時として実証を先に進めてしまいがちな点、留意しておきたい。

 

プレゼンや報告書においては、驚きを大事にする。美しさを信じる。

 Bでは、手品のタネの考案は研究における創造とよく似ている、という言葉は印象的だった。確かに、どう見ても相容れない二つの減少・データの矛盾をあっと言うような手腕で解き、自然に有り得ない現象を柔軟な水平思考で創出する。筆者のやり方として、「問題に内包されている矛盾ができるだけ鮮明になるような記述をいったんした後で、それを意外な角度から解くという手法がいつも取られている。

 Aでは、案件には感嘆詞の「ワァオ」が必要という。つまり驚き。担当者が足しげく通ってクライアントのニーズをはるかに上回る内容で会ったり、短い開発期間であったりと、感動を生みだすような仕事というのが重要と言う。

その他

・学会への論文投稿や本の執筆は、誰にでもできるとまずは認識。(B)

・プレゼンや授業の行い方は、落語家を模倣。入念な準備と、その場の空気掴み等を心がける。(B)

・共通基盤の薄い国では、言語による理解を工夫している。そういう国では、ファシリテーションが発達する。(A)

ブレーンストーミングではアイデアに対する批判はご法度なので、いったん書き出してPAとかに記入し、記録することで敬意を払う。自分の思考も、色々と書きだして無駄なようなものは放置するようにする。(A)

・社内のベストプラクティスを学び、ノウハウや情熱を盗む。(A)

・何のためにやっているのか混乱していると思ったら、ツリー状に目的と手段を結んで構造を示す。ツリー構造を書きながら議論すると、全員で真の目的を共有できる。論理を構造化して、可視化して共有する。(A)

ホーソン実験:①労働者の行動は、感情から切り離しては理解できない。②感情は偽装されることが多く、面接では把握しにくい。感情は、その人の全体的状情況と併せてはじめて理解できる。(A)

・プロジェクトを進めていく上で、フレームワークが有効であるが、何より進めながら「研究」と「知識」を常に入れつつ、進めていくことが重要である。

 

ザ・ファシリテーター

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IQは金で買えるのか――世界遺伝子研究最前線

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異邦人のまなざし―在パリ社会心理学者の遊学記

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