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データサイエンティストになりたい、と夢想しながら読書記録を書くブログです。

死ぬことに不安を覚えなくなった「60歳からの新・幸福論」

中島義道氏の文章を読みたく、入手した本。

 

60歳からの新・幸福論

60歳からの新・幸福論

 

 

だが、この本を読んで一番インパクトがあったのは、中村仁一氏の文章であった。かいつまんで言うと、人は死に時に死ぬと、気持ちよく死ねるというのだ。ものが食べれなくなった餓死、水が飲めない脱水状態、呼吸困難になった酸欠状態、これらは脳内モルヒネが分泌されて、気持ち良いらしい。

 

これを聞いて、私は安堵した。これからの人生、何があろうとも、高額医療を受けられなかろうとも、餓死をすれば良いのだ。下手に延命しようとするから苦しむ。病気で食べ物を食べられなくなったら、それが死に時だと治療を拒否して、死ねばいいのだ。気持ちよく死ねるのだ。

 

その上で、中島義道氏が言うように、ああやはり「人生に生きる価値はなかったのだ」と痛感し、心地よい痛みとともに、私は成仏することとしたい。「やむをえず餓死をする。」これを私は人生の最終地点として、今日も生きていきたい。

 

久々に自分の意識や価値観を変えてくれて、読んでよかった、と思える本であった。

 

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