統計検定を2カ月で合格する4つのコツ
統計検定2級を、2カ月ほど勉強して合格しました(2015年)。その合格体験記として、勉強の時に意識したコツを紹介します。
統計検定 2級|統計検定:Japan Statistical Society Certificate
私の紹介:
統計学については、大学時代に授業でとったなあ、という程度。基礎的な用語(標準偏差、t検定等)に馴染みはあるものの、大学卒業後は特に統計学に触れたことなし。
使用した参考書:
・マンガでわかる統計学(導入として。図書館等でざっと読んだ程度)
・日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2013〜2015年](必須)
・改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定2級対応 統計学基礎(必須)
1.参考書ではなく、問題から入る
参考書からではなく、問題集から入る。「問題を解く→解説を読む」の流れを繰り返し、必要に応じて参考書を読む。この流れが鉄則だと思います。
理由は2つあり、1つ目は、統計学の参考書(ここでは統計学基礎)が、非常にとっつきづらい。そりゃ読めば書いてあることは、なんとなく理解できるけど、これで自分の知識として身に付け、テスト問題に適用させるのはまず無理(と判断した)。
2つ目は、参考書で解説する部分の多くは、実際のテストに出ないからです。後ほど述べますが、明らかに出るところは偏っています。
2.分からない問題や解説に深入りしない
「問題を解く→解説を読む」の流れでは、解説を読んでも、参考書を読んでも理解できないところがありました。しかしながら分かるまで徹底して調べるといったことはせず、「3回問題を繰り返すうちのどこかで、いつか分かるだろう」と軽い感じで流していました。実際に2回目に解説を読む際に意味が理解できて、3回目で解説なく問題を解くことができた、というパターンは多かったです。
脳は、放置している間に勝手に考える能力もあります。その力にも頼りましょう。東大首席弁護士の山口真由さんは7回読み勉強法を勧めていましたが、回数を重ねての勉強は効果的です。
3 過去問を3分割し、3回繰り返す
公式サイトの出題範囲表では、大項目が10個以上あります。が、実際には大きく分けて「データ記述と要約」、「確率と確率分布」、「統計的推計、線形モデル分析」の3つに分けられます。実際の試験問題は18問程度ですが、上の3つそれぞれにおよそ6問ずつ充てられている印象です。
私はこの18問を3つに分け、1カ月半で以下のようにまわしました。
第1週:導入(試験概要について調べたり、統計学の漫画等の読破)
第2週:問題集の問1~問6を5回分解き、解説読解
第3週:問題集の問7~問12を5回分解き、解説読解
第4週:問題集の問13~問18を5回分解き、解説読解
第5~6週:復習として、全問題を再度解く
第2~4週は、平日に約1時間程度かけて問題を解き、土日に復習として、その週に解いた問題をもう一度解きなおしました。また土日には参考書をペラペラと読み直し、テストに出そうなところをチェックしました。
4 出題傾向を意識する
過去5回分の問題を見ればある程度予測できますが、出題傾向に偏りがあります。
よく出てるな、という印象を持つのが以下の内容。
・データの記述と要約:ヒストグラム、標準化得点、箱ひげ図、相関係数等
・確率と確率分布:条件付き確率、離散型確率分布等
・統計的推測:t検定、F分布、回帰直線等
自分なりに目処をつけて、メリハリをつけた勉強することが重要です。無論例年の出題傾向から外れたものも出ていますが、選択問題ですし、「頻出問題を落とさない」という姿勢が一番大事なのかなと思いました。
以上が私の勉強法でした。平日1日1時間ほど、土日に2~3時間程度でしょうか。これから受験される方は、是非是非がんばってください。
日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2013〜2015年]
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