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統計調査士・専門統計調査士の勉強方法(2018年度向け)

統計検定には、統計調査士と専門統計調査士があります。この対策に関する記事は少なく、またブログの中でも読まれているようなので、以下勉強法に関する記事を書きました(2017年11月更新)。

 

なお試験の解答は、試験の次の日か、その次の日には統計検定HPで公開されます。

また就職・転職に関する記事は以下をご参照。

trq.hatenablog.com

  

1 基本方針

試験の対策ですが、基本は過去問題集を中心として勉強するのをお勧めします。現在2013-15年が最新版で、2014-16年版は昨年発売されませんでした。但し2016年の過去問は統計検定のHPでDL可能でしたので、確認しておきましょう。

日本統計学会公式認定 統計検定 統計調査士・専門統計調査士 公式問題集[2013〜2015年]

日本統計学会公式認定 統計検定 統計調査士・専門統計調査士 公式問題集[2013〜2015年]

 

 

基本的には過去問を使い、各問の選択肢や解説の意味が分かるレベルまで達することを目標に、繰り返し解くと良いでしょう。

 

2 専門統計調査士の出題傾向

次に、比較的難しい専門統計調査士の問題傾向について述べます。

(1)社会調査法について(15問程度)

   訪問留置法、面接調査法、質問票作成、パネル調査、プリテスト等

(2)公的調査の知識(10問程度)

   層化多段抽出法、無作為抽出法ヒストグラムやクロス集計表の読み取り

(3)統計の知識・計算問題(10問程度)

   標準誤差、回帰式、重回帰分析、相関係数、主成分分析、クラスター分析等

(4)公的調査の結果の読み方(5問程度)

   消費者物価指数、季節調整法、人口動態統計、GDPデフレーター

 

ざっと上のような傾向かと思いますが、年によって多少違います。また、他に正しい分類もできる気がしますので、ご参考までということで。 

 

なお、私の勉強の進め方は、問題をおよそ前半と後半に分け、前半なら前半だけ過去問を数年分回しました。前半は社会調査法、後半は統計問題・計算問題として。似た問題が出ることも多いので、記憶の定着が進みます。横串を指す感じ。

 

3 個別の対策

基本的には、過去問を進めて、分からない単語やキーワードを自分で調べるという姿勢を推奨しますが、苦手分野は意識的に勉強しておきましょう。

 

試験問題は、次の年に形を変えてまた出題される可能性が高いです。例えば2015年にクラスター分析の基礎的な問題が出題されたましたが、2016年度ではクラスター分析のちょっとつっこんだ問題(ウォード法)が出題されました。

 

以下、頻出で、苦手なら意識的に対策した方が良い分野の参考書を紹介します。

 

(1)パネル分析

 パネル分析もなかなか頻出です。ざっと抑えておくと良いでしょう。

パネルデータの調査と分析・入門

パネルデータの調査と分析・入門

 

 

(2)社会調査・標本調査

社会調査法と標本調査に関する問題は、問題の大部分を占めます。知識よりもセンスを問われる問題も多いですが、参考書や最新の傾向も抑えておくと良いでしょう。

社会調査の実際:統計調査の方法とデータの分析

社会調査の実際:統計調査の方法とデータの分析

 

 

社会調査協会が出している刊行物。社会調査士向けではあるが、パネル調査、RDD法、質問の方法など、最新の状況が分かるので読み物としても面白い。

社会と調査 No.19 特集:調査と表現伝えるための戦略

社会と調査 No.19 特集:調査と表現伝えるための戦略

 

 

これは日本統計協会が出している本。標本調査が苦手な人はどうぞ。

標本調査の理論と実際

標本調査の理論と実際

 

  

(3)POSデータ

POSデータも、年によって1~2問出題されています。2016年はリスト値とか出題されていました。

店頭マーケティングのための POS・ID-POSデータ分析

店頭マーケティングのための POS・ID-POSデータ分析

 

 

(4)主成分分析法

主成分分析は、分析結果の数字の意味や関係性を問う問題が良く出ています。過去問を繰り返し、必要に応じ知識を補てんしましょう。

主成分分析の基本と活用

主成分分析の基本と活用

 

 

(5)クラスター分析

クラスター分析も頻出で、年に1~2問出ています。問われるレベルは結果の解釈や距離の測定法など限られているようで、ネットの情報だけでも大丈夫な気がします。  

クラスター分析 (講座・情報をよむ統計学)

クラスター分析 (講座・情報をよむ統計学)

 

 

(6)統計基礎知識 

 統計に関する本はたくさんありますが、ざっと基礎は振り返っておきましょう。比率から求める標準誤差なんかは、毎年出題されています。カイ二乗分析、オッズ比、寄与度・寄与率、決定係数、相関係数等は今後も出題されると思います。

入門 統計学 −検定から多変量解析・実験計画法まで−

入門 統計学 −検定から多変量解析・実験計画法まで−

 

 

(6)消費者物価指数、季節調節法 

消費者物価指数なんかは総務省統計局のHP等をチェックしましょう。

統計局ホームページ/消費者物価指数に関するQ&A(回答)

 

 

4 まとめ

何度も繰り返しますが、基本は過去問の繰り返しだと思います。似た問題が形を変えて問われることも多いです。繰り返し解いて頻出問題を確実に正解できるようにして、苦手分野を強化して新出問題に備える、というのが定石ではないかと思います。